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何がしたいのよ?ねぇ??(過去の彼女の言葉より)


by blv_cyber
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名古屋旅行その4

 6/27AM8:30 起床。ワインはやっぱりワル酔いしません。ねぇさんだけは7時くらいから
ゴソゴソと、なにやらやってましたね。きっと昨晩風呂に入らなかったので、シャワーでも浴びて
たんでしょうよ。で、8時くらいから、彼にいろいろやってました。起きろ!なんつって、揺り
動かしてみたり。その様子を目を閉じながらも認識してたオイラは

あー新婚生活ってきっとこんなんなのかなぁ…
この2人、結婚しちゃえばいいのに


なんて思っておりましたよ。いや、そうすればね、夫婦とオイラっていう、新たな形ができて、
これからも旅ができるのになぁ、と。このように、寝ぼけてるとワケのわからんことをマジメに
考えてしまいます。みなさん、気をつけましょうね。

 6/27AM9:30 チェックアウト。料金が安かったこともあり、朝食はなし。全員、腹が
減ってました。

「さ、どうする?メシ食う?」
「食うも食わないもさぁ…行くんでしょ?」
「ん?どこに?」


「藤村さんのお母さんのところに」



そうなんです!今回の名古屋旅行、何を楽しみにしてきたかといえば、まさにソレ!

『水曜どうでしょう』ディレクター・藤村さんのお母さんがやってる喫茶店に行くこと

だったわけですよ。ここで少し説明しておきましょうか。どうでしょう知らない人だっているかも
しれませんから。

『水曜どうでしょう』のディレクター藤村さんは名古屋のご出身。実家は喫茶店。
数年前、『対決列島』という企画で、その喫茶店が紹介され(っていうか藤やんが対決の場として
選んだだけですが)、それ以来、お母さんのキャラが際立っていたこともあり、どうでしょうの
ファンの間ではもう、死ぬまでに一度は訪れねばならぬ、聖地みたいな場所になったのです。

「おぉ!そうでしたか!行ってもいいのかぃ?」
「楽しみにしてたんでしょ?」
「そりゃもう!おぉぉぉ、なんか緊張してきたぞ」


朝っぱらからあんなに緊張したのは、久しぶりでしたな。武者震い的なものが襲ってきたもん。
ってことで、ドキドキワクワクしながらいざ、『ラディッシュ』へ!!

 6/27AM10:00 『ラディッシュ』近くのコインパーキングに車を停め、店の前に立ちました。





名古屋旅行その4_c0070086_1552023.jpg感動しましたね。『対決列島』でみた、あの店の前に立ってたわけですから。どうでしょうゆかりの場所には何度か訪れたことがあったんですが、この時はちょっと違ってました。だって『人』が絡んでるから。それもどうでしょうを作ってる『人』のお母さんに会えるっていうんだもん。「じゃあ行きますか!」意を決したオイラは、緊張から来る腹痛を感じながら、店内へ入っていきましたよ。

 中に入ると、結構お客さんがおりましたが、どうでしょうとは関係なさそうな方々だけ。
会社員、近所のおじいちゃん…そんなかんじ。結構広くて立派なお店でした。奥に厨房が
あって、そこに数人の方が忙しそうに動いておられました。

「あ!もしかしてあの人が…」

赤いバンダナ?を頭にまいた、エラくちっさいおばあちゃん…そう、その人こそが憧れの
藤村母、いやどうでしょうの母でした。

「うっわぁ…どーしよう…どーしよう!!」

緊張が極限に達し、恐怖にシフトチェンジ。お店の方が置いてくれた水の入ったコップを
震える手で持ち、一口舐めたその時でした。

「何にする?今モーニングの時間だからぁ。セット3つでいい?んじゃ持ってくるねー」

なんとお母さん自ら出てきて、注文をとってくださった!おそらく、オイラの推測ですが、
あの3人、特にオッサンみたいなヤツはどうでしょうマニアだと、わかってくれたんでしょうね。
そりゃわかるでしょう。だってさ、お母さんは何千人というどうでしょうマニアと会い、会話してきた
わけですもんね。“臭うぞ、やつら…”そんな感じだったんでしょう。他の2人は普通に対応
してたようでしたが、オイラはもう、え?あ、はい…としか言えない状態。

「なに?そんなにすごいとこなの?」

ファンでもないのに連れてこられた彼はオイラの動揺ぶりに目を丸くしながら聞いてきましたが
んなもん、答えてられっか!ってことで無視。っていうか質問なんかに答えてられないくらい
ガクガクブルブルだったのですよ。完全に舞い上がってましたね。

名古屋旅行その4_c0070086_1555533.jpg店内の様子。実に落ち着いたかんじ。昔、近所にもこういう店あったなぁと、懐かしくなりました。

名古屋旅行その4_c0070086_1563226.jpgオイラたちが座った隣(入口に近い方)のテーブルが『対決列島』で鈴井さん・大泉さん・安田さん・ヒゲの4人が座ったところでした。ここで小倉トーストとミックスジュースを早食い・飲みしたんだねぇ。で、今、その一角はどうでしょうミュージアムと化しておりまして、写真や色紙、ビデオやDVD、グッズなどが所狭しと並んでました。いやぁ、話には聞いてましたけど、ここまでとは…。色紙の中にはあの『ジブリ』スタッフが描いた『千と千尋~』もありましたが、そこに簡易型onちゃんマスク(安田さんの顔写真付)も一緒に飾られててね。これぞどうでしょうって空気でした。

名古屋旅行その4_c0070086_1571830.jpgこれは『対決列島』の時に撮影されたと思われる写真です。撮ったのはきっと、ヒゲでしょう。お母さんもまだ若いですな。っていうか、どうでしょうさんたちも若いっす!あぁもう、テンションばかりがズンズン上昇して…倒れそう。

名古屋旅行その4_c0070086_158073.jpgそんなこんなで待ってましたら、やってきたのがこれ。藤村母が持ってきてくれた…と思う(興奮し過ぎてて、当時の記憶が曖昧です)。でっかいアイスコーヒーと具沢山のサンドイッチ。あ、もう1コ食っちゃってますね。毎度のことだからいいか…。朝イチで食べたらね、絶対に腹いっぱいになります。さすがは名古屋の喫茶店ですね。ボリュームがハンパない。そして安いから、旨いから。いいこと尽くめです。やるなぁ、ナゴヤ人め。っていうか藤村母め。

 正直、オイラはこれでもういいやと思ってました。憧れの店が見れて、中に入れて、実際に
そこのメニューを食べて、どうでしょうさんの、どうでしょうファンの空気を、熱を感じられた
わけですから。それに奥で、忙しく働いてる母の姿を見たらもうね、悪いなぁと思っちゃって。
これ以上望んだら良くないよ、と思っちゃって。だからただただ、店の空気を堪能しようと、
椅子にもたれながら、ボーっと周りを見てたんです。

「どこからきたのぉ?」

オイラの左後ろから独特の声が聞こえて、ビックリして振り向くと、そこには母の姿。

「あ、あのぉ…ぼくはにいがたからです」
(ビックリした顔しながら)あらまぁ!」

キャラにもなく、『ぼく』とか言っちゃってるオイラ。恥ずかしい…。しかしこの時、間近で母を
拝見できた感動と、柔らかな笑顔、にじみ出る優しさっていうのかな…それを感じちゃって。

「あ、この人!マジで泣いてる!!ウヒャヒャ!」

そう、オイラ、不覚にも涙が滲んでしまいました。

「いやもう、ホント感動しちゃったわ…(といいつつおしぼりで目頭を押さえる)

するとどうさ!えぇ!!

「いやーもうぉ!」

なんつってさ、母がオイラの肩を抱きしめてくれたじゃないの!!!正直いうとね、歯医者の
歯科技工士のおねぇちゃんの胸が頭にヒットした時より全然嬉しかったですよ。だから思わず
クチに出しちゃったもんね。

「いやぁ、こりゃあお母さんに惚れるかもしんねぇな」

って。

「いやでもねぇ、いろんな所から来てくれるのよぉ!日本全国、海外からもねぇ」
「か、海外ですか?」
「そうよぉ。ドイツ、フランス、マレーシア…」
「えぇぇぇっ!!!」


恐るべし、どうらー。

それから何分か話してましたら、お母さん

「小倉サンド食べてく?今作ってくるよ」

と言って下さいました。

「え?いいんですか?忙しいのに…」
「いいのよぉ。じゃあちょっと待っててねぇ!」


説明しておきますと、ここ『ラディッシュ』には小倉サンドってメニューはありません。どうでしょう
ファンの為だけに用意してくれてる…らしい。ありがたいなんてもんじゃないですね。数分後、

「ほら、こっちのテーブルに移動したらぁ。そっち狭いから」

って言いながら、小倉トーストを持ってきてくれました。で、今思ったんですけど…移動した
テーブルって…たしか『対決列島』で皆さんが座ってた…あぁ、テンション上がり過ぎてて、
覚えてねぇや!!たぶん、たぶんアノテーブルでしたよ、えぇ。

名古屋旅行その4_c0070086_15153148.jpg「大きいからねぇ、3人で1つが丁度いいのよぉ」
母は言ってましたが、ホントデカかった。エラいボリューム。それでなくてもさっきサンドイッチたらふく食ってますからね。もう胃袋ギューギューでした。でもアンコは甘くなかったですよ。「北海道のファンの方が送ってくれたのよぉ」っておっしゃってたその小豆は軽く塩茹でされたかんじ。それ自体の甘みなのか、そういうのがほのかにある程度。だから分厚いトーストに塗られたバターの塩気とマッチしてまして。甘いもの嫌いなミスターでも、これなら食べられるはずです。

店に入って30分。過呼吸になってたオイラは、もうボーっとしちゃってました。で、ふと見れば
お母さんはまた、忙しく厨房の中で動いてらした。

もう、もういい。ホント、夢のようだった…思い残すことはもう何もない

そう思ったオイラ。

「じゃそろそろ帰ろうか?」
「はいよ、満足した?」
「かなりっ!」


レジへ向かいます。お店の男性がきて、レジ打ってくれます。お金払います…その直後、
またも背後からあの声が!

「撮っていかなくていいのぉ?いいよぉ」

母が2ショット写真を受入れてくれました。いやね、おしゃべりしてた時に、勇気出してちょっと
言ってみたのよ、実は。あとで写真一緒に…いいですか?って。その時母は、いいよぉって
言ってくれたんだけどね。帰る時、忙しそうだったからさ。遠慮したのよ。したら母自ら

いいのぉ?

だもん。オイラまた目頭が熱くなって…いやぁ本当によい人でした。藤村母は。最高です。
絶対に、たとえ1人でも、またここへ来よう!と思いましたね。

名古屋旅行その4_c0070086_15201852.jpg


承諾を得てないので、現在の母の顔は一応隠させていただきました。ついでに、オイラも承諾
してないので、隠しました。でもモザイクの下のオイラは、今まで見たことないくらいの笑顔。
引きつってもないし、恥ずかしいくらい緩んでます。母も、そりゃ6年前よりシワが深くなって
ますけど、よい顔で写ってます。

この写真、一生の宝物です。

 6/27PM12:00 『ラディッシュ』を出てから、オイラのテンションは徐々に下がり、
半分放心状態になってました。が、そのあいだに彼と小動物は駄菓子屋へ行きたいとか
なんとかって言って、どっか行きましたね。忘れちゃったけど。なんかあれよ、彼はタイへの
お土産をここで買ったみたい。ねぇさんも買ってたな。そしてその後、ねぇさんが前から言ってた
『李さんの台湾名物屋台』ってとこへ行って、から揚げを食べようってことに。彼は手羽先が…
とか言ってましたけど、それよりから揚げだ!と。なんかね、2日目最終日になって、
ゲストをもてなすとか、そういう気持ちが完全に無くなっててね。妙に面白かったですよ。
彼の意見、完全に無視だもん。

名古屋旅行その4_c0070086_15253173.jpgTVでやってたんですって。で、オイラが事前に場所を調べて、場所を特定してたんですが、実際に行ってみたら“移転しました”って!!それから1時間くらいさまよいましたねぇ。服屋とかアクセサリー屋を見ながら。で、結局、移転したっていう張り紙からメッチャ近いところにその『李さん~』発見。

ここのお兄さんが結構面白い方でしたよ。飲み物を頼む時、オイラはシークワーサー(ゼリー
入り)、ねぇさんはパッションフルーツ(こちらもゼリー入り)だったんですけど、彼はなかなか
決められなくて、悩んでた。すると

「こちらの青汁、いいですよ」

なんつってお兄さん、ススメてくれるわけ。

「えー青汁ぅ?」
「いや、抹茶みたいな味で美味しいですよ」
「うーん…どうしよ…」
「はいじゃあ青汁で!ありがとうございますぅ」


半ば強制的ですよ。いや、かなり面白かった。こちらの雰囲気(彼に青汁を飲ませてやって
くださいっていう強烈な空気)を完全に読み取ってのことでしたから。そりゃあ笑顔にも
なりますって。当然彼は納得いってませんでしたが。

で、実際。から揚げはもちろんですが、もう1つ頼んだピリ辛な、甘酢あんかけ的なから揚げが
ものすごく旨くてね。3人が3人とも太鼓判押してましたよ。飲み物の方は…ま、普通でしたか。
青汁はお兄さんが言ってた通り、抹茶を甘くしたような感じ。中に黒いタピオカが入っており、
それはそれは…普通に旨かったですね。

 で、まぁその後は高速に乗って、福井へ戻りました。途中のSAでフルーツ牛乳や天むす、
豚まんや串刺しになったシュウマイなんかを食べたり(食ってばっかだな)。今考えてみると
今回の旅でマズッ!って食べ物をクチにしなかったなぁと。ってことはあれですかね?

基本的に、名古屋メシは旨い!(例外はいくつかあるけど)

ってことになるんでしょうか?手羽先もずいぶん前に食べて美味しかったし…。

 ざっとこんなかんじでしたねぇ、名古屋旅行は。良かったですよ、うん。
大きい街なんだけど、どっか落ち着いてるっていう。東京・大阪よりも淡々としてるっていう。
そんなかんじで。好きだなぁ、あの空気。

※新潟へ帰る道中、彼からメールが入りました。

こんなに楽しい旅を…ありがとう。わざわざ時間を割いてくれて…本当にありがとう。

みたいなね。そしてちっさいねぇさんからも…

家に着くまでが遠足です。

彼に100点、ねぇさんに-500点をあげたいと思いました。
by blv_cyber | 2007-07-04 15:37 | 旅行・ドライブ