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何がしたいのよ?ねぇ??(過去の彼女の言葉より)


by blv_cyber
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福井と京都の旅2005~初冬~ その2

 12月3日5時半起床。窓から見る外は真っ暗でしたが、雪混じりの雨が降っているのが
わかり、京都でもこんな天気だったら気持ちよく散策もできんな、とボーっとした頭で考えて
おりました。インターネットで宿泊の予約をしたオイラには、無料朝食券がございましたが、
その朝食は7時から。顔を洗って歯を磨き、ねぐせをお湯で濡らしてからは特にすることもなく、
タバコをふかしておりました。と同時に、前夜の友達との会話を思い出してましたね。

「一応、予定は6時半。でももしかすると7時過ぎになることもあるっていうことで」
「ん?それは今まさに、寝過ごしてやるぞ!と宣言したということでいいね?」
「そ、そうじゃないよ!」
「そうかい?それならいいけどもね」


時計を見やれば早6時ちょっと過ぎ。大丈夫だろうか?メールなり電話なりした方が…。
なんとなくソワソワしてきたオイラは、とりあえず1階ロビーに出て、フロントに鍵を預け、
これから行くことになる京都を、設置してあるPCで調べておりました。すると6時半ちょうどに
電話が鳴りましたよ。

「おはようございます。いまどこ?」
「オイラがホテル以外のところにいると思ってるんですか?」
「早く降りてきなさいって!」
「いやもうロビーにいますよ」


玄関の方を見てもヤツのクルマが見当たらない。

「っていうかアンタがどこにいるのさ?」
「今?…さぁどこでしょう?」
「朝からつまらんナゾナゾなんかしてると殴りつけますよぉ」


そんな会話をしながら外へ出てみると、今まさにヤツの軽自動車が横付けされる瞬間でした。

「いやぁおはようございます」
「おはようございます。ってことで、運転代わってもらっていいですね?」
「あ。そうでした…」


移動中に化粧をするということをヤツが以前から言っておったのを忘れてました。でもまぁね、
運転するのはキライじゃないですから。二つ返事で了承いたしましたよ。

 福井北ICから高速に乗りました。約2時間後、京都に到着しているはずです。

「ささ!雨ですけど。テンションあげていきましょうや!」
「なんか元気だねぇ」
「そりゃもう!ベッドでゆっくり寝られましたから。いつもの、車中泊してるオイラと違いますよぉ」
「…ふぅん」
「元気ねぇじゃねぇか?」
「眠いんだよ…腰も痛いし」
「あぁ、あの時にグキッとやってたみたいだもんな」


実は昨夜、ビリヤード終わってから、近くの銭湯へ行ったわけです。その時にですね、ヤツは
階段の段差のところで、ちょっと前から痛めていた腰を、再度グキッとやっちゃってたんですね。

「だからね、しばらく寝るから」
「断言ですか?」
「もちろん!なんか反論が?」


つい10分前に『おはようございます』と言ったばかりなのに、この人は…。

 休憩などを挟みながら、10時過ぎ。京都に到着。京都東ICで降りました。寝起きの友達は
せっせと化粧をしておりましたです。

「で、どこいく?」
「う~ん、二条城は?」
「うっしゃ!二条城ね。で、どう行ったらいいのさ?」
「わかんない」
「地図見てよ」
「それはもうアンタの役目でしょ?」
「いやいや、運転してんだろ!」
「なぁに、アンタなら運転しながら地図くらい…」
「いやいやいやっ!」


隣のちっさいねぇさん、地図を見る気全くナシ!呆れてしまって、さすがに猛抗議しようと
しましたが、朝からゴタゴタするのも…と思い、信号待ちの時に必死こいて道を確認。

「西なんたら五条って交差点を…右だな」

なんつって、国道1号を探りながら走行していきました。が、その必死さに、友達もなんとなく
気が引けたのか、その後やおら地図を手にし、不安げにナビをかって出てくれましたです。



 そして11時過ぎでしたか…

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_15434141.jpg二条城到着であります。駐車場は600円でした。チケット売り場がすぐそばにありまして、ビシッと拝観料を払い、いざ!突入!

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1547370.jpg福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_15482565.jpg福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_15503877.jpg
逆光で思いっきり真っ黒ですけど、実際真っ黒な門がお出迎えであります。いにしえのロマンを
感じますなぁ…いや、そうでもないか。堀がめぐらされてまして、鯉なんかがいたような…。
しかしこういったお城に来ますと、毎度毎度なんですが、積み上げられた大きな石に感動、
いやおっかなさみたいなものを感じますですね。ですから毎度毎度なんですが、こうやって
石をパチリとしちゃうわけで。面白くなくてごめんなさい。

 この二条城。世界遺産として登録されております。特に『二の丸御殿』というのは国宝に指定
されておりましてね。ほら、キュッキュッて、ウグイスみたいに鳴いたりする廊下があったり
するわけですよ。ウグイス張りってやつですね。こらぁ見なきゃいけませんですよね。
写真撮らなきゃいけませんですよ。我々は息巻いて前進いたしました。

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1601775.jpgこちらは二条城が世界遺産として登録してありますよぉっていう証だそうです。これと同じ、ガラス張りのところに、チョンマゲ姿のマネキン様たちが並んで座っておりまして。撮影しようとしたんですが、こちら側の様子が反射しちゃって、とても撮れるような状況じゃなかった。申し訳ございません。ちなみに、ガラスに薄ーく、友達が映っておったので、目線を入れさせていただきました。

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1662312.jpg福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1664879.jpg福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1671086.jpg
さらに前進いたしますと、『唐門』という門へまいります。だんだんと近付いていくさまを
表現しようとしたんですが、見事に失敗しておりますね。門の上の方には見事な細工が
施されておりまして、思わず撮影。フレームに入りきらないほどの大きさでございました。
いやぁ、さすが将軍様のいたところでありますねぇ。

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1612588.jpgそしてこれが国宝『二条城二の丸御殿』の入り口であります。中はさぞや荘厳な作りとなっておるのでしょう。期待を胸に、中入ったらメッチャ撮影しまくってやるぞ!と思っていたのですが…

カメラ・ビデオでの撮影は禁止!

でっかく張り紙してありました。なので…ゴメン、実際に見に行って!
中に入って廊下を歩きますと、キュッキュッと、見事に鳴りまくります。友達なんかは感動のあまり

「いやぁ、うちにも欲しいわ」

とのたまっておりましたので、すぐさま

「こんなもん、普通の家にあったらうるさくて落ち着かねぇだろ!」

とつっ込んであげました。だってそうでしょ?夜中にお父さんが便所へ行くたびに

キュッキュッ!

午前様となってしまった若人が親に気付かれまいと静か~に帰ってきても

キュッキュッ!

こんな家、安らげませんもん。そんな話をしながら進んでいきますと、係員でしょうかね?
おじさんが廊下について話してくれました。

「ウグイス張りってのは特殊な金具を使ってるからこんな音が出るんですよ。今でも時々、
 専門の方にその金具を交換していただいてるから、こんなふうによく鳴くんです」


これだけの素晴らしいものは大勢の方々の手が入らないと維持できないんですな。

 その後、見事な天井や大広間、書院などを見て周りましたです。歩いた距離は約450m。
館内の放送がそう言ってました。ずっと靴下のみで歩かなければならなかったので、足が
冷たいったらなかったです。でもね、いいもの見れましたよ。ここで大政奉還の発表を、徳川
最後の将軍、慶喜したんですもの。重みがございますです。

 二の丸入り口にはガイドが置いてあるんですが、これが面白い。日本語はもちろんあります。
当然、英語もあるんですよ。で、3つ目なんですが、これがね、ハングルなんですよ。
中国語でもイタリア語でもなく、ハングル。相当コリアンが来ているようですな。オイラたちが
行ったこの日も、いたるところでハングルが飛び交っておりまして。一瞬、なんだ?オイラたちは
いつの間に韓国へ観光にきたんだ?と思うほどでありましたよ。

 二の丸を見た後、我々が向かったのは『天守閣跡』でありました。途中『二の丸庭園』を
通りましたが、時期的に少し遅かったらしく、木々の葉はすでにほぼ落ちておりましてね。
たいしてキレイじゃなかった。しかし、しかぁし!その『天守閣跡』に行ってみますとね。
いい景色が目に飛び込んできたんですよ。

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_16355145.jpg見晴台のような風情のそこから見た景色はホントに素晴らしかった。いつの間にか雨雲もなくなってて、エラい気持ちのよいものでありましたですよ。
で、上から見てこんなにもイチョウやモミジがキレイなんだから、下に行って見てやろうって
気にもなるじゃないですか。ねぇ。ってことで見に行ってみたんです。したらアンタ…

福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_17461380.jpg福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1747538.jpg福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_1747102.jpg
福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_17512352.jpgこんなんなってんですもん。一面まっ黄色ですよ。絨毯みたくなってて。思わず声出ましたから。でも銀杏落ちてなくてよかったと、心底思いましたね。強烈なニオイで死ぬところだったですよ。またモミジさんもいいじゃない。青空に映えてさぁ。
福井と京都の旅2005~初冬~ その2_c0070086_18183628.jpgで、こんな道を通って、入ってきたところまで帰りましたですよ。結局1時間くらい歩いてたんじゃなかろうか?写真撮りながら、京都に感心しながら。寺院の保存もさることながら、そこに生えてる木々までも大事にして、あんなに見事な紅葉を見せてくれるんですもの。すごいですよ、ホント。古都魂とでも申し上げましょうか?

 てなわけで、ぶらり二条城の回はこれで終了。長かったね。よくここまで頑張って
読んでくれましたね。ホント申し訳ない。ありがとう。次回は世界遺産巡りから紅葉巡りへと
趣旨が変わってきている我々の、『ふらっと龍安寺』でございます。今回ほど長くはならないと
思いますんで、また遊びに来てね。
by blv_cyber | 2005-12-07 18:51 | 旅行・ドライブ